O脚の状態を調べる
ここでは何故O脚(変形性膝関節症)になるのか?について、症例をもとに書いて行きます。
Mさん(女性 80代)は左膝の痛みが酷くて長い距離を歩けなくなっていました。
見た目は左足がO脚になっていて膝周りが腫れています。
先ずは検査を行いました。
すると、
●左足の筋力が右と比べて弱い。
●股関節の可動域は、
右足が内股(内旋)の動き・ガニ股(外旋)の動き、共に同じくらいの動きやすさ(可動域)。
それに対して、左足は外旋過剰で内旋制限がきつい(=ガニ股気味になっている)。
●左足首・・・外転が(外側に捻じる)ができない
●左の足指を握る力が右に比べて弱い。
という状態でした。
言葉について、簡単に説明します
簡単にですが、言葉の意味について画像と共に説明しておきますね。
股関節の動きについて。
外旋とはガニ股になる動きを言います(あぐらをかく時)。
内旋とは内股のなる動きを言います(女の子座りなどと言いますね)。
足首の動きについて。
足首を外側(小指側)に捻じるのが外転。
内側(親指側)に捻じるのが内転。
です。
O脚になるのは股関節を支える筋肉の「筋力低下」が原因?
何故O脚になるのでしょうか?
それはある筋肉の筋力低下があるからです(さぼり筋)。
それを庇うためにがんばる筋肉が出て来て、それで骨を引っ張るかたちになってO脚になるのです。
初期の頃は骨が変形しているからではなく、筋肉の問題だと言うことを知っていただけたらと思います。
(重症になると骨の問題になって来るので、早めの対応が必要です)
それでは次回はMさんの症例について、さぼり筋、がんばり筋の説明をしますね。