ここでは長年ご本人が気にしていた姿勢が改善した例を報告します。
さぼっている(働いていない)筋肉を働かせることで、姿勢は自ずと改善して行くのです。
これは緩める施術では出来ないことですから、やはり運動療法の素晴らしい点ですね
猫背は身体全体の問題でもある
Nさん(女性 75歳)は子どもの頃から猫背(円背 えんぱい)で、それが気になっていました。
関節トレーニングで可能性があると知って受けることになりました。
まず姿勢を確認すると、
・立位で背中を後ろに反らすことができない
・下半身は腰が後ろに落ちていて(骨盤後傾気味)股関節が開き気味
・足趾の筋力低下が著しい
・肩が巻いて前に出ている(巻き肩)
・肩の動き、手首の動きも悪い
と言う状態でした。
さぼり筋を働かせて行くことで、姿勢は自ずと変わって行く
ここで力を発揮するのがさぼり筋を鍛える関節トレーニングです。
緩めるだけではその時は痛みが楽になったり身体が軽く成っても、他力では根本的には身体は変わりません。
緩める施術も取り入れることは大切ですが、姿勢を”自分で保つ”為には、弱っている筋肉(さぼり筋)を働かせる必要があるのです。
Nさんも、その施術をして行ったところ、施術後、上半身を後ろに大きく反らせることができるようになり、姿勢も変化してきたのです。
猫背による問題点は??
姿勢は身体の状態に大きく影響します。
猫背(円背)になると・・・
・首は前に出る→首の筋肉が緊張して血流が悪くなり、頭の症状に影響する可能性がある。
・背中が曲がる→胸が狭くなって胸が圧迫され、呼吸に影響が出る可能性がある。
・腰が落ちる(骨盤後傾)→内臓が圧迫され胃など内臓の機能が落ちる。腰痛の可能性がある。
・股関節が開く→股関節痛など
・膝が外に広がる→О脚、変形性膝関節症
猫背になると、こういった事に繋がる可能性が出てくるのです。
たかが姿勢、されど姿勢です。
最期まで元気に生きれるように先ずは姿勢から見直して行きましょう。