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食事の急激な変化 食品添加物について

 

 

ここでは病気の原因になっていると考えられることについて書いています。

 

前回は、戦後ファーストフードやコンビニが出てきた結果、食事の栄養が足りていないということを小若順一さんの「新型栄養失調」を参考にさせていただきました。

 

 前の記事はこちら

 

今回は逆に戦後増えてきて現代の私達が必要以上に体内に入れているモノについて書いて行きます。

 

 

 

「食品の裏側」 添加物のセールスマンだった安部司さん 

 

戦後の食事の欧米化、コンビニなどが増えて来たことと共に増えているモノに、食品添加物があります。

食品添加物と言えば、その業界にいた安部司さんと言う方がおられますね。

 

ここでは勝手にですが、安部司さんと言う方の紹介をしますね。

 

今は添加物の危険性などを伝えている安部司さんですが、元々は添加物のセールスマンだったそうです。

添加物は魔法の粉として喜ばれ、「添加物の神様」とも呼ばれていたと書かれてあります。

その安部司さんが添加物の業界を辞めたきっかけは、長女さんの3回目の誕生日でのことだったそうです。

 

『食卓には妻が用意したご馳走が、所狭しと並んでいます。

そのなかに、ミートボールの皿がありました。

可愛らしいミッキーマウスの楊枝がささったそれを、何気なく口に放り込んだ瞬間、私は凍りつきました。

それはほかならぬ、私が開発したミートボールだったのです。

 

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そのミートボールは、たしかに私が投入した「化学調味料」「結着剤」「乳化剤」の味がしました。

 

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見れば娘の息子たちも、実のおいしそうにそのミートボールを頬張っています。

「ちょ、ちょ、ちょっと、待て待て!」

私は慌ててミートボールの皿を両手で覆いました。

父親の慌てぶりに家族はきょとんとしていました。」

 

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本来なら産業廃棄物となるべきクズ肉を、添加物を大量に投入して「食品」に仕立て上げたーそれがこのミートボールだったのです。』

                       「食品の裏側」より一部抜粋

 

 

安部司さんは現場のことを知っていながら、最初は他人ごとだったのかも知れません。

それがいざ、自分の家族、娘さんのことになった時に、自分の本心に向き合わされ、嘘をつくことを許さなかったのだろうと思います。

 

 

 

 

 

増え続ける化学合成添加物

 

下記のグラフは化学的に合成された添加物の数を示したものです。

 

 

食品添加物中の「指定添加物」とは化学合成された添加物のことを言いますが、これは歴史を見ると、大きくは敗戦後から増えてきているのが分かります。

戦前はこういったものは少なったのですね。

 

安部司さんの本を読むと、化学的に合成された添加物は436品目とありますが、実際は数はその10倍あるということです。

 

『実は、厚生労働省の認可している化学的合成品436品目というのは「項目」としてみとめられたものにすぎません。

例えば「エーテル類」という項目があります。

その具体的品目を見てみると、その中に250種類ほどがあります。

 

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これを例えるなら、デザインや色の異なるスカート12着を一つのダンボールに入れ、「スカート類」と箱に書き、同じようにいろいろなスラックス10本を一箱に納め、「スラックス類」と箱に書き、礼服は1着だけを箱に入れ、「礼服」と書き、これらをまとめて「3品目」と数えるのと同じです。

 

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いま使われている添加物の香料には、こういう「類」だけで18種類ほどあります。

 

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これらをすべて数え合わせると、ざっと「4500種類以上」となります。』

 

いまの日本に化学的な添加物が多いのは知っていましたが、数字を出されると改めてびっくりしました。

難病や癌のグラフを見ても、上記のような食べ物の変化と病人の増加が無関係とは言い切れないのではないでしょうか。

人類の長い歴史の中で、つい最近出てきた人工的な化学物質に私達は適応できていないのだと思います。

 

 

 

知ることが大切

 

しかし現実的には、私たち自身それらの恩恵を受けているのも事実ですから、一概に否定はできません。

 

まずは、こういった現実を知ることが大切だと思うのです。

 

知らないと判断も比較も選択もできません。

 

知ることで選択肢ができ、判断することができ、自分や家族や身の回りの人達の健康も守れることに

 

繋がるのです。

 

同時に、私たちは長い時間をかけて受け継いできた自分たちの食事を今一度見直す時ではないでしょうか?

 

それではこの続きはまた次回に書いて行きます。

 

宜しくお願いします。