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●メニエール病 内臓治療も大切です 静岡県富士市

 

今回は、メニエール病でめまい・ふらつき・難聴を患っていたYさんの治療の続きを載せます。

前回は良くなっている時ほど油断大敵ですよ、ということを書きました。

Yさんは、その後は気を付けられ、自分の病気を治すことを最優先に置くことに決められました。

 

 前の記事はこちら 

 

 

 

内臓治療の大切さ

 

側頭部、耳の患部治療を中心に治療を継続し、少しずつ症状が改善されて来ました。

それと共に行っていたのが腹部の内臓治療です。

Yさんは色んな治療法を受けて来られたそうですが、お腹の治療をするという考えは無かったようです。

そのYさん自身、良くなった理由に腹部治療をしたことを挙げられていました。

 

それではYさんの治療を腹部治療の側面から書いて行きます。

 

 

 

病気、症状の重たい方は内臓も硬くなっている

 

難病の人達は、お腹を診ると硬くなっていることが多いのです。

Yさんの場合も例に漏れず、触診すると、

 

・肝臓

・胃

・腹大動脈、下大静脈(血管)

・上行結腸、下行結腸(大腸)

 

が硬くなっていました。

 

治療の初期の頃はお腹全体が張っていて抵抗がありました。

その場合、いきなり深いところに指を入れようとすると痛がるので、表面から緩めて行きます。

すると少しずつ張りが無くなり、徐々に奥の硬いところに指が当たるようになって行きました。

 

こうして相手の状態に合わせて少しずつ緩めて行くのです。

力には力で反発しますし強い痛みが伴うので逆効果になるのですね。

これは会話やコミュニケーションと同じですね。

やはり治療もコミュニケーションなのです。

そうして相手を感じながら触って行くと、不思議ですが緩んで来るのです。

 

 

 

 

 

内臓の機能を上げると抹消にも血液が行きやすくなる

 

内臓の状態が良い事はとても大切です。

何故なら、内臓の状態が良くないと内臓を動かすため、または修復する為に内臓に血液を集めます。

そうすると、手足の方などの抹消に血液を送りにくくなるのです。

 

考えてみてください。

極端な話、手足が無くても人は生きられますよね。

ですが、内臓が機能しないと人間は生きていけません。

ですから身体はまずお腹(内臓)を守ろとするのです。

 

その内臓の状態が良くて初めて抹消に血液を送ろうとするのです。

少食や断食が何故病気治しや免疫力アップに有効なのか?

それは内臓を休めせることで全身に血流を送れるようになるからです。

 

全身に血流を送れるという事は、血液が送られた先で古いモノと新しいモノとの交換(新陳代謝)がなされるという事です。

血液循環が良いという事はそれだけ免疫力が高いという事なのですね。

 

Yさんは肝臓部が硬くなっていましたが、これは以前クスリを使って血液を汚していたので、その処理のために肝臓が疲れていた可能性が考えられます。

 

大腸は上行結腸、下行結腸が硬くなっていましたが、これは便が溜まっていると思われます。

ですのでスイマグ(水酸化マグネシウム)を飲んでもらうように提案をしました。

 

腹大動脈も硬くなっていましたが、これは病気がちの人は硬くなっていることが多いです。

また血管を支配しているのは自立神経ですから精神的なことで硬くなることも考えられるでしょう。

緊張状態が続いたり交感神経に傾き続けていると、その硬さが慢性化してしまうことがあります。

 

 

 

腹部治療は、慢性疾患の方に有効

 

こう言った腹部の硬くなっているところを治療の度に緩めて行きながら、全身の治療も行いました。

そうすることでYさんは身体全体のだるさが無くなって行ったのです。

 

初期のころは車の運転も不安だったそうですが、その不安が無くなって行ったようでした。

実際、調子のよい時はよくお喋りも出来るようになり、Yさん本来の明るい性格が戻って来たようでした。

 

患部の治療と共に腹部の治療、全身治療をすることが慢性疾患の方々には有効だと思います。

 

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