現在通院されているMさん(女性 73歳)は
腰痛(25年くらい)・・・仰向けに寝ると腰が辛い
特に重いモノを持つと、翌日から数日間起き上がれなくなる
左腕の指が痺れる(中指、薬指)
物を抱える時、時間が経ったら力が抜けてしまい腕だらんとなってしまう。
他に、甲状腺機能低下症があり、疲れやすい、だるくなる
と言う症状があります。


これがMさんの症状をざっと書いたモノです。
色んな関節痛が出ていますね。
」
初回は鍛える施術で良かったが・・・
初回は腰の症状を改善することをメインに、さぼり筋を鍛える施術を行いました。
二回目に来られた時、腰の調子は良いようでした。
それで二回目は下肢のさぼり筋を鍛える施術をメインに行いました(緩める施術も入れながら)。
施術後は楽になったと喜ばれて帰られましたが・・・
身体の歪?反応が出た?
2回目の施術の次の日、首~肩に痛みが出て来たと言うのです。
慌てて湿布を付けたようです。
それが4日間続いたというjことです。
過去にも、以前通っていた鍼治療でも時々に同じようなことがあったらしいです。
もしかして、
①さぼり筋を働かせる施術で終わったことにも問題があるかも知れないと考えました。
また、
②下半身の状態が急激に変化して、そのしわ寄せが上半身に来たのかも知れないとも考えました。
我慢強い性格?
3回目の施術前に話を聞くと、鍼の時も痛かったがこんなものなのかな、と思って我慢していた、と言うのです。
2回目の施術の時、下肢を緩める施術をしていましたが、痛く感じたらしいです。
ですがその時もこんなものかな、と我慢していたと言うのです。
そうか・・・と。
Mさんは基本的に頑張り屋さんで生きて凝られたようです。痛みに耐える力も高い分、それが結果的に我慢強いことになってるのかと考えました。我慢して身体を硬直させてしまっているのかも、と。
そういうことが分かって来たので、Mさんとの間の決め事として、
「イタみが強いと感じる)は遠慮無く言ってくださいね」
「僕からも気を付けて聞くようにします」
というルールを設けました。
更に、当面の間、施術は「鍛える」ではなく「緩める」方で終わらせることにしました。
そうすると上記のような反応は出なくなりました。
人によってやり方を変えて行く
過去の例でも、痛みに敏感に感じる人もいました。
軽く触ってるけど、それでも強く感じる人もいました。
そういう人は、その時は身体は身体は軽くなるけど後で痛みが出て来たりするのです。
Mさんの場合は頑張る癖の積み重ねで、身体がかなり緊張気味になっていると思われます。
そういう場合は初期の頃は緩める施術をメインにして(緩める8割、鍛える2割)、心地よさを感じてもらう様にしています。
体質、思考などは人それぞれですから、こうやればこうなる、と言うマニュアルはありません。
その人に合わせてその時のできる限り最善の選択をすることが大切ですね。