東洋医学では「瘀血の腹証」という言葉があります。
病気がちの方は血液が汚れているし、お腹が硬なっている傾向にあるとうことです。
I さんの場合も例に漏れず、腹部の状態が硬く冷えていたのです。
腹部の硬くなっている場所は
I さんの場合、触診したところ、
①腹大動脈(特に臍下辺り)
②大腰筋・腸骨筋(骨格筋)
③骨盤内(子宮)
が硬くなっていました。
下半身に血液を送るための一番大きい血管が腹大動脈です。
腹大動脈は心臓から出てお臍のすぐ左を通り、お臍の下辺りで左右に分かれます(総腸骨動脈)。
更に総腸骨動脈が骨盤内(内腸骨動脈→子宮)と下肢(外腸骨動脈→大腿)の方に向かう血管に分かれます。
どうでしょうか。
腹大動脈が硬くなると、子宮への血流が悪くなると考えられないでしょうか?
血管、筋肉の硬さ→血流悪化と冷え→不妊?
更に診ると、お臍の下辺りで分かれた血管(外腸骨動脈)は背骨から大腿骨に繋がっている大腰筋、腸骨筋(合せて腸腰筋)の上を通っているのです。
腸腰筋が硬くなっていたら、、、その上を走っている内・外腸骨動脈に影響を与えることが考えられないでしょうか?
これらが硬くなっていることで血流が悪化し(=冷え)、子宮も働きが悪くなっていたのだと考えられます。
実際の施術は、上記の硬くなっている部分を手技で緩めることをして行きました。
こうして調べて原因を探って行き、治療して行くことで I さんは改善されて行くのです。
問診と共に触診など多面的に相手を観るということが如何に大切か?を知っていただけたらと思います。
それでは次回は治療の経過について書いて行きます。
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