関節痛について
Joint Pain
●関節痛は筋力低下に原因がある
最初に答えを言います。
関節痛の根本原因には、筋力低下があります。
腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症、脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、、、医学的には色んな疾患名がつけられます。
それらの多くが筋力低下の結果、痛みが出るのです。
事実、弱っている筋肉を働かせて行くと、痛みや姿勢が改善する例を沢山みてきました。
この仕組みを、①筋力低下と②姿勢という角度から説明して行きます。
①筋力低下と関節痛
「関節を支える筋肉」は筋力低下しやすい
人間の身体は200個の骨と600個の筋肉で出来ていると言われます。
そのうち「関節を支える(安定させる)筋肉」があるのですが、それらは深部にあり人間は共通してそれらの筋肉を働かせにくく、その為筋力低下しやすい傾向があるようです。
※筋力低下した関節を支える筋肉のことを「さぼり筋」と呼ぶことにします。
弱った筋肉を庇ってがんばる筋肉が出てくる
関節を支える筋肉が弱る(さぼり筋)と、その働きを補おうとする筋肉が出てきます。
※それを「がんばり筋」と呼ぶことにします。
がんばり筋は不安定になった関節を守ろうとする為、常に緊張状態になって硬くなります。
これが一般的に言われる凝り(コリ)の正体です。
がんばり筋から「痛み」の症状が出る
がんばり筋(こり)ができると血流障害が起こり、痛みが出ます。
関節の痛みは、筋力低下(さぼり筋)→筋緊張(がんばり筋、こり)→血流障害
と言う流れで起こるのです。
これが関節痛の原因は筋力低下という理由です。
②姿勢と関節痛
次に姿勢の面から関節痛と言われるものを観て行きましょう。
頸椎椎間板症で治らない
まず、私自身の例を紹介しましょう。
私は首から背中、腕にかけて酷く強い痛みと痺れが出ていました。
整形外科に行って撮ったレントゲン写真を見てお医者さんは
「頸椎3番4番がくっついています。治りません」
とハッキリ言われました。
レントゲンに写っている骨だけを診て原因を求めた結果、頸椎3番4番がくっついているように見えたから、骨同士がぶつかって痛みが出ていると判断したのでしょう。
ですが事実、今の私は痛みも痺れもありません。
パソコンなど作業をしていると、姿勢の影響で首は凝りますが、作業時の姿勢対策と普段のセルフケアをしているので、普段は良い状態です。
骨と骨がぶつかるとして(インピンジメントと言います)、それが何の原因もなくぶつかるでしょうか。
関節を守っている組織には「靭帯」があります。
関節を跨いで2つの骨を繋ぎ、関節を動かす働きをする組織が「筋肉」です。
(それを動かそうとするのは「神経」ですね)
筋肉は、働くと縮もうとします。
どうでしょうか?
筋肉が緊張し続けると筋肉は縮む。
筋肉は関節を跨いで骨に付着していますから、筋肉が縮むと骨は引っ張られるわけです。
その結果、私の頸椎3番4番は隙間が狭くなり、写真上ではくっついているように見えたのでしょう。
当時、私は頭を前に突き出す姿勢を多くとる作業をしていましたから、それで首の後ろの筋肉が過緊張になったのでしょう。
この場合、原因は偏った姿勢とそこから来る筋肉の過緊張。
過緊張の筋肉から痛みが出る。
また過緊張の筋肉は骨を引っ張り、骨の位置をずらしていた。
ということでしょう。
重症の脊柱管狭窄症
それでは別の例を挙げます。
反り腰が強く、いつも腰が重だるいという患者さんがいました。重度の腰痛です。
病院では脊柱管狭窄症と診断されていました。
腰椎が前にずれていて神経を圧迫していることが症状の原因だと言うことです。
この場合も、何の原因もなく腰椎が勝手に前に飛び出たわけではないでしょう。
・反り腰がきつい
・腰がいつも痛く重だるい
ということから、
腰を後ろ側から支える筋肉が過緊張になって痛みが出ている。
(重ダルさは疲労の蓄積で、痛みより酷い状態)。
その筋肉が過緊張で腰椎の反り((腰椎前弯)がよりきつくなった結果、腰椎が前に押し出される状態になっていた。
と考えられます。
事実、この患者さんは私のところに来られて長年改善しなかった腰の酷い症状が改善しています。
検査でも腰椎の位置は戻っているようです。
周りからも姿勢が良くなったね、と言われ喜ばれています。
この場合も、根本原因は偏った姿勢と筋肉の過緊張(→痛み)
それが原因で骨の位置がずれた、と言うことですね。
このように偏った姿勢(骨の位置のずれ)と関節痛は密接に関係しているのです。
●「筋力のアンバランス」と「姿勢の偏り」と「関節痛」は一体
結局のところ、
・筋力低下(筋力の偏り、アンバランス)
・姿勢(骨格)の偏り
・関節の偏り(不安定)、痛み
は一体だということです。
当院ではこれら全てを診ながら施術にあたって行きます。
早め早めの行動を
インピンジメント
