ここでは重度の腰痛の方で、恐らく運動療法だけでは改善しないだろうと思われる症例について解説します。
で前屈が全くできない。いつも腰が重だるくて辛い。
Yさん (女性・当時53歳)は長年腰の症状が辛く、前屈(前かがみ)が全くできない状態でした。
ご飯を食べる時、うがいをする時なども全く腰を前に倒せないので普段の生活が大変でした。
当時私が静岡市のイベントで出店をした時に、転がるようにして「腰を診てください」と施術ベッドに倒れ込んできました。
腰痛には大きく分けて、
・反り腰タイプ
・受け腰タイプ
に分かれます。
反り腰は骨盤前傾に偏っています。
→腰を反った時に痛辛い→多裂筋・腹横筋過緊張→腸腰筋筋力低下
受け腰は骨盤後傾に偏っています。
→腰を前屈した時に辛い→腸腰筋過緊張→多裂筋・腹横筋筋力低下
の可能性が疑われます。
こういった分かりやすい腰痛の場合は、筋力低下しているさぼり筋を働かせれば過緊張の筋肉の負担が減って症状が改善することが多いです。
(原因が別のところにあれば、そこを働かせることが根本原因です)
人の體はそれぞれ、タイプに当て嵌まらないこともある
ですが、万能な技術はありません。
また、人の體は色々です。
こういった運動療法だけでは改善しない方がいるのも事実です。
そういった場合は、やはり緩める施術を用います。
それではYさんの場合はどこの筋肉が異常に過緊張になっていたのか?
それは「腰方形筋」という筋肉でした。
腹筋は、
一番表層が外腹斜筋があり、腹直筋、内腹斜筋があり、
一番深層が「腹横筋」です。
背中側には抗重力筋と言われる「脊柱起立筋(最長筋・腸肋筋・棘筋)」があります。
そういった筋肉がある中で、「腰方形筋」は肋骨と骨盤を繋いでいる腰部の筋肉で、深部に位置しています。
この腰方形筋は重要な筋肉なのでしょう。負担がかかりやすく緊張しやすい筋肉のようです。
Yさんの腰周りを触診して行くとビックリするくらい腰方形筋の場所がガチガチになっていました。筋肉が大きくなっている(腫れている?)感じがしました。
ここまで硬く大きく感じられる腰方形筋には触ったことがありませんでしたから。
これは恐らく腰方形筋に負担がかかり過ぎて、筋肉が発達したからなのかも知れません。
それでも限界にきてガチガチになっていたと言うことでしょうか。
緩める施術も大切
こういったいずれにしても負担がかかりやすい過緊張になっている筋肉は、緩めることが必要です。
Yさんはこの腰方形筋を緩めて行くとそれまでの辛かった症状が大きく改善しました。
前屈している写真を送ってくれました(^^)
これは、まだ運動療法を取り入れる前の症例です。
今なら緩めて行くと同時に、腰をコルセットのように守ってくれている腹横筋を働かせるなど、全身の運動療法を入れて行きます。
(何度も書きますが、根本の原因が腰にあるとも限りませんから)
自分でケアする方法を知ろう
更に今ですと、自分で緩める方法をお伝えします。
私の様には出来なくとも、知らないよりは知っておいた方が良いですね。
他人任せの治療ではご自分の学びにならず、理解も進みません。
簡単には出来ないながらも、やってみることが大切なのです。
それでは下に、腰方形筋の緩め方を載せておきます。


