ここでは重度の肩凝り(首から肩にかけての症状)が改善していることについて、解説をしています。
前回は「肩甲骨を後ろ側から支える筋肉」が使えていないからそれを庇って過剰に働いた筋肉が硬くなって痛みが出ていると考えられる、と書きました。
それでは今回は、働いていないと考えられる「肩甲骨を後ろ側から支える筋肉」とそれを「庇って痛みが出る筋肉」について書いていきます。
働いていない筋肉の正体は?
施術で上手に入っていなかった(力感がなかった)筋肉は菱形筋でした。
ここでは菱形筋について、簡単に説明します。
菱形筋は肩甲骨の内側のラインから出て背骨の方に斜め上に走っている筋肉です。
ということは菱形筋は肩甲骨を、背骨の方に寄せながら上の方に引き上げる働きをするということです。
ですがSさんはこの菱形筋を働かせる施術をしたところ、働いている感覚がありませんでした。
するとこの菱形筋の働きを庇ってがんばる筋肉が出てくるのです。
それが肩甲挙筋です。
上の画像のように、肩甲挙筋も肩甲骨から始まって背骨(頸椎)に付いています。
背骨の方に向かって斜め上に走っています。
文字通り、肩甲挙筋は肩甲骨を挙げる(上げる)筋肉なのです。
菱形筋が働きにくいために似た働きをする肩甲挙筋はその分を頑張り、それで硬くなっていたと考えられます。
筋肉は「骨の付着部」が硬くなる
それでは次は痛みについて書いていきます。
菱形筋が働かない為、それを庇って肩甲挙筋が頑張って硬くなることは書きました。
痛みは肩甲挙筋から出ているのです。
筋肉は真ん中が筋腹で、両端が腱になっていてそれが骨に付着しています。
この筋肉から腱に変わる部分(筋腱移行部)が伸び縮みの幅が大きく負担がかかって硬くなりやすいのです。
そしてそこから痛みは出ます。
肩甲挙筋の肩甲骨の付着部は、所謂「肩凝り」の場所です。
菱形筋の筋力低下
↓
肩甲挙筋が過剰に働いて硬くなる
↓
付着部から痛みが出る=肩凝り
ということなのです。
ですから菱形筋を働かせることが、この場合の直近の解決策になります。
それでは次回は首の痛み、痺れについて書いていきます。



