ここではしゃがもうとすると膝裏が痛くなる症状について説明をします。
Tさん(男性 69歳)は職人さんで身体を使うお仕事をされています。
痛みの症状は全身に出ているのですが、しゃがむのが辛い、足に力が入らない、ということで困っておられました。
それで私の施術を受けていただきました。
Tさんの状態、、、
一番辛い症状は、しゃがもうとした時の左膝裏からふくらはぎの痛み
4,5年くらい前から症状が出る
10年ほど前に腰椎椎間板ヘルニアで立てなくなり車椅子の状態になった
(ほかにも全身に症状が出ているのですが、ここでは左足周辺に絞って書いていきます)
Tさんの身体の状態を確認したところ、
主な左足の状態は、、、
・異常な筋力低下で私がかけた力に対してほぼ抵抗ができない
・外反母趾で指を曲げる力が入らない
・鼠径部圧痛あり
・内くるぶしの圧痛大、外くるぶしは圧痛あまりない
というものでした。
膝を曲げようとすると膝裏が痛む「原因」について
これは結論を言ってしまうと、足首の問題です。
足首の筋肉が働いていないので、それを庇って膝裏の筋肉が過剰に働いて、それで痛みが出るのです。
それについて詳しく解説します。
膝関節は捻じれる動きもする!?
膝関節の動きは、伸ばす、曲げるの動きだと思われていますね。
それは合っています。
ですが実は、膝関節は捻じれる動きもしているのです。
これを「スクリューホームムーブメント」と言います。
膝を伸ばしている時、脛骨(スネの骨)は微妙に外に捻じれています。
逆に膝を曲げている時、脛骨は内に捻じれているのです。
膝は前後の動きだけでなく、
伸ばすと外に捻じれ(外旋)、
曲げると内に捻じれる(内旋)
という動きをしているのです。
膝から下を内側に捻じる筋肉は?
膝を曲げる時は脛の骨は「内側に捻じれる」と書きました。
その役目をする筋肉があります。
①膝を曲げ始める時に働く筋肉は「膝窩筋(しっかきん)」と言いますが、膝窩筋は脛の骨を内側に捻じる働きをします。
②さらに膝を曲げて行くと、「後脛骨筋(こうけいこつきん)」が足首を内側に捻じってくれます。
この働きがあるので、正座をする時は指は内側を向くのです。
やはり、働かない筋肉が痛みの本当の原因?
ですが、足首を内側に入れてくれる後脛骨筋が弱って働かなくなると、それを膝窩筋が庇うのです。
だから膝窩筋が過緊張になり膝を曲げようとした時に膝裏に痛みが出るのです。
これが膝を曲げようとした時に膝裏に痛みが出る仕組みです。
痛みはそれ自体が原因ではなく結果です。
ここでも、やはり痛みの原因は働かない筋肉(さぼり筋、筋力低下)にありました。
ですから施術としては、弱っている後脛骨筋を働かせることを行います。
何よりもコツコツ、セルフケアが大切
Tさんは施術後膝の痛みは改善しました。
ですが、Tさんは職人で肉体労働をされます。
どれだけ施術で良くなっても、それは他力です。
根本から身体の使い方を変えるにはセルフケアに取り組み、今までの身体の使い方・癖を改善して行くしかありません。
自分の身体を改善できるのは自分自身だということを知りましょう。




