少し歩くと臀部の横に痛みが出て長い距離を歩けない、と言う症例について解説していきます。
Aさんは腰が痛いということで施術を受けに来られましたが、話をよく聞くと腰と言うよりも臀部の外側が痛むということでした。
一言で腰痛、腰が痛いと言いますが、場所によって痛みの原因は違います。
臀部の外側には何がある?
早速ですが、この臀部の外側の痛みは中殿筋という筋肉の過緊張です。
中殿筋は骨盤から大腿骨にかけて走っている筋肉です。
色んな作用がありますが、ここで一番重要な働きは股関節を安定させる、ということです。
それではなぜこの股関節を安定させる中殿筋が過緊張になるのでしょうか?
弱った働きを庇って過緊張になる
ここで、動きを確認してみます(一緒にやっていただくと分かりやすいと思います)。
①壁に右手をついてもらってまっすぐ立ちます。
②左足を一歩後ろに退きます。
③上半身は若干ですが腰が反った状態にします。
④左肘は90度くらいに曲げて掌は天井を向け、肘を身体の横に付けます。
⑤この体勢から骨盤を上に引き上げる動きをしてみてください。
できるでしょうか?
できたとして、どこに力が入っているでしょうか?
この時に臀部に力が入っていたら、今後歩いている時に臀部痛が出る可能性があるかも知れません。
正解は左脇腹に力が入っている状態で、この時骨盤を引き上げる腹横筋が働いています。
腹横筋が弱って働かないと、それを庇って中殿筋が過剰に働き痛みが出るのです。
これが臀部の外側が痛む直接的な原因です。
(ではなぜ、腹横筋が働かないか?という問題もあるからです)
腹横筋は腹筋の一番深層の筋肉
腹横筋は腹筋の中で一番深部にある筋肉(インナーマッスル)で、腰周りをコルセットのように支え、体幹を安定させてくれています。
腹横筋が働かないことで骨盤が下がり、それが受け腰(骨盤が寝る)やO脚といった姿勢に影響してきます。
事実、Aさんは左の股関節は受け腰タイプでした。
腹横筋が働くことでAさんの臀部の痛みは解消し、姿勢まで変わってきました。
腹横筋は姿勢だけでなく内臓を支える筋肉でもあります。
しっかり働くようにトレーニングしておきましょう。
それでは最後に、腹横筋を働かせる関節トレーニング(セルフケア)の動画を載せておきます。







